「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」(2011年、PS3/PS4)
ゲームのスタイルは、Detroitの原型を感じさせる感じ。
行動(証拠集めや会話の選択肢)やアクション(QTE、映像に合わせて指定されたボタンを押す)の結果で話が分岐していき、ストーリーやエンディングが変化する。
Detroitの時も感じたのは、ものすごい没入感。
以前プレイした大ヒット作「Detroit: Become Human Being」みたいなのをやりたいなーと思っていたところ、Detroitを制作したクアンティック・ドリーム社の過去作を見つけたのでプレイしてみました。(先ほどプレイし終わって興奮冷めやらぬうちに書き記したい気持ち)
プレイしながらのドキドキと本気での決断が肝のゲームなので、ネタバレ無しで紹介してみます。
どんなゲーム?
ゲームのスタイルは、Detroitの原型を感じさせる感じ。
行動(証拠集めや会話の選択肢)やアクション(QTE、映像に合わせて指定されたボタンを押す)の結果で話が分岐していき、ストーリーやエンディングが変化する。
Detroitの時も感じたのは、ものすごい没入感。キャラクターと同じ目線で考えて、判断して、決断が求められる。間違った選択には後悔をしてそれでもゲームを続けていく。だから本気でプレイしなくてはいけない。
HEAVY RAINでは、オートセーブなので「戻りたい…」と思ってもセーブされていると戻ることができない。人生と同じだ…。(メニュー内にあるチャプターを選ぶと、途中から開始できる模様)
最近NETFLIX・YouTubeなんかをダラダラ流し見していると受動的になってしまうので、こういう能動的に関わらざるを得ないゲームは気分転換にも良いなと思う。関わる本気度も違うから、受ける感動も違う気がする(映画やドラマもこれぐらい没入するように私がすれば良いのだが次から次へと消費してしまうなあ)
ちなみにこちら、CEROレーティング17才以上対象ソフトなので16歳までの皆さまはしばしお待ちください。
(確かに結構残酷シーンが出てきます。どれも必要なものに思えますが)
ストーリー
ストーリーは、シリアルキラーに子供をさらわれたパパ=主人公が、犯人の出してくる命がけの課題をクリアしながら真相に近づいていく話。
途中でFBI捜査官、探偵、ジャーナリストなど他のキャラも操作してそれぞれの視点から事件が立体的に浮き上がってくる…というもの。
PlayStation 公式(映像や画像が見られます)
https://www.jp.playstation.com/games/heavy-rain-ps4/
感想
没入感の高いシステムは、2010年(日本では2011年発売)のものとはいえ斬新さは失われていないです。この点でDETROITを楽しめた方にはオススメです。
ただ、もろもろのバグ、今見るとちょっと荒いCG、QTEの操作しづらさは、気になる人は気になると思います。
個人的には移動、特に回ったり方向転換、戻ったりという小回りにストレスを感じました。QTEでの問題はピッキングの箇所だけ(傾けるのはゆっくりではなく一気に、えい!とやるのがコツ)
必然性のなさそうな箇所でQTE要求されたり、繰返し同じコントローラー作業をさせられたりするのは、退屈しそうですが個人的には楽しめました。イライラじれったい気持ちで作業すると、主人公の父親も「時間がないのに確実に済ませなければいけない」という気持ちでこのミッションをやっているんだろうなあ、と妄想がはかどってしまいます。CGのキャラ達が大変な思いをしているので、自分はせめてQTEで支えます!という気持ちでプレイしていました(笑)。
プロローグの幸せシーンとか、冗長でだるいと感じてしまったけど、最初に家族や子供への愛を感じるとその後の重みが違うので大事かも。
私は独身ですが、子供のために行動するパパ視点でハラハラして、弱気になって、奮い立っていました。
ゲームだからやり直せば、という考えもなく「子供を助けたい」気持ちが原動力にゲームを進行させたくなります。辛くても前へ進まなきゃ、と思わせてくれるゲーム。2021年最初にやってよかったと思えます。
ストーリーについては、パパ視点で没入すると感動できますが、兄弟、ジェイデン、スコット、マディソン、いろいろと設定に疑問に思った箇所があります。
私のプレイ不足かもしれませんが、ネット情報で発売予定だったDLC(追加販売のチャプター)3本が、PS3で1本出ただけで中止になってしまったらしい。もっと各キャラの背景とか楽しみたかったし、ここで明かされる話もあったと思うので、本当に残念です。
販売はどこ
PSストアのダウンロード販売(PS4はダウンロードのみ)
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP9000-CUSA02575_00-HRPS400000000001
PS3はパッケージでありました(PS4は輸入盤のみかも)
私はPS4なので、Playstationストアにてダウンロード購入。「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」と「BEYOND: Two Souls」がセットになっているものを買いました。両方やるならお得かも?
バグ問題
最後に…プレイするうえでのちょっとした傷。
PS3からの移植のせいなのか、バグは結構あるようです。もう古いソフトですし今更直されることもないんでしょうね。
以下がすべてではないと思いますが、私の遭遇したバグをご紹介。もし遭遇した方がいましたら、参考にしてください。
バグ1、画面チカチカ。タイトル、メニュー画面、ボーナスの背景画集、画面左下に表示される時間などなど、点滅して表示されるところが多いです。
→プレイ時には表示されないものが多いので進行に支障はないけど、ちょっと気になる。私の場合は、初回最後までクリアしてエンディングを見た後、なぜか正常に表示されるようになりました。
バグ2、探偵スコットが屋敷のパーティに行く「クレイマー家の宴」。ローレンに行動を任せないと、選択肢がなくなって進めなくなりました。スコットも、幽霊のように壁を通過するように。
→PS4を再起動して、ローレンに任せることで無事に進めました。
バグ3,警察署での尋問や、イーサン元妻の証言を聞くシーンのある「疑惑」。英語でも日本語でもキャラの音声が遅れたり、一部が全く聴こえない(笑)。
→聞かなくてもあまり話の本筋に影響する箇所ではないですが、気になる方は、攻略サイトや英語スクリプト公開しているサイトで概要をご確認ください。
バグ4、マディソンが忍び込む、「隠れ家」。重そうな機械に手をかけようとするとフリーズしました。
→PS4を再起動して再トライで大丈夫でした!
そのほか、鞄が消えて中身がシースルーとか色々ありますが。おかしいと思ったら攻略チャートや、バグを紹介しているサイトを覗いて色々試してみてください。気になっている方には、是非バグを乗り越えて楽しんで頂きたい。